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本宮の創設由来を知りたい場合は、まずはじめにこの地域の開墾始祖が移住した経緯を辿る必要があります。
本庄開墾荒野の始祖としての創設の経緯を知りたい場合、まず本庄開墾荒野の始祖の台湾移住の経緯を追跡する必要があると言われています。
洪氏族譜によると、本庄開墾荒野の始祖である洪月翁は順治6年（1649年）に生まれ、福建省同安県の蒲田人であり、現在から360年以上前の人物です。
洪月翁が15歳の時（康煕2年）、蒲田地方で祭りが開催され、家々が赤い亀、餅、粽を用意して神の恵みに感謝しました。当時、洪月翁はまだ幼く、赤い亀が大好きだったため、手に持った一切れの赤い亀を食べようとしましたが、その様子を大嫂に見つかり、指を曲げて頭を2回叩かれました。この出来事により、洪月翁は非常に悲しくなり、一日中泣いていました。数日後、地元の人々が海を渡って台湾にやってきたため、彼は彼らと一緒に船に乗りました。最初は今の台南西港周辺を彷徨い、地元の住民に雇われて飼い牛の少年として働きました。その後、よく地元の牧童たちと一緒に楽しみました。
2年ぶりに、洪月翁は17歳になりました。初夏、洪月翁は仲間の牧童たちと喧嘩をし、多勢に無勢であったため、この場所で雇われることを続けることができず、北に向かって流れ、本荘に至ったところ、洪月翁は野生のサツマイモを発見し、そこで彼はサツマイモを育てるために住まいを建てました。彼は3年間、単独で生活し、20歳でした。その時、彼は故郷の親族のことを思い出し、春に植えた後に故郷に戻って、台湾での流浪の経験を話し合いました。同時に、彼は2人の嫂と2人の姪を連れて、本荘に来ることを決めました。旅立つときは夏秋で、波が非常に大きかったため、洪月翁は湄洲島に行って、大媽副身【現在廟中用玻璃框安放著】、玄天上帝、上王、太子の護衛を求め、また、故郷の13都祖先の遺骸を持ってきて、本荘に祀りました。当時、彼らは草寮を建て、大媽、玄天上帝、上王、太子の金像を安置しました【現在は本荘の東北にある大崙頂】。草寮は蕃薯のつるで覆われていたため、「蕃薯寮」と呼ばれています。以後、洪氏族は本荘に定住し、家族を繁栄させ、3代目の洪文翁の時には6人の息子が育ち、18甲の荒地を開墾しました。大崙頂は田園管理が不便だったため、草寮も古くて居住に適さなかったため、乾隆12年【1747年】に洪貞先生の居住地に移り、草廟を再建し、多くの神々を祀りました。洪氏の親族は交代で見守りをしていました。この時、廟は広く、吳府と劉府の千歲、池府の千歲も祀られ、神々は非常に神聖であり、洪家の親族
乾隆五十四年、歲次己酉【西暦1789年】の仲秋、数日間連続して豪雨が降り、洪水が氾濫し、海水が逆流した。村の周りの低地は全て沼地となり、そこにはどこからともなく太い枝一本が流れ着いた。その枝は長さが約1丈（3メートル）あり、両端に空洞があり、草の祠の後ろにある古井戸の西側の水溝に横たわっていた。村人たちはこの水溝を通って水を汲むため、この枝は水を通す橋板として使われることになった。
しかし、この枝には奇妙なことが起こり始めた。女性は何の問題もなく渡ることができたが、男性はその上に乗ると水溝に落ちてしまい、通行することができなかった。夜になると、この枝から強い光が発せられ、村人たちは不思議に思って神々に尋ねた。
北極の神は降霊し、この枝は聖母マリア様が信仰深い人々に供えられるために海外から渡ってきた「萬年青香柴」という神木であり、再び彫刻して神殿に納めるべきだと指摘した。
村人たちは、この指示に従って名高い彫刻師を招いて神像を制作しようとしたが、彼らは空洞のある神材は彫刻することができないと口を揃えて言った。これにより、村人たちは再び疑問を抱き、神々に尋ねた。
聖母は降霊し、その時期ではまだ神木を彫刻することはできず、北方の白沙屯に瘟疫が広がっており、近いうちに神木を治療に使うことを求める人がやって来るだろうと指摘した。そして、村人たちはその訪問者に枝の両端を切って渡すようにし、神殿の管理者は聖母の指示に従って神木を神殿に移して保管した。
その後、まもなく多くの見知らぬ人々が現れ、聖母が指示したように神木について尋ねてきた。
数年が経ち、約1丈の神材は中央の3尺余りしか残っていなかった。そこで密集した隙間のない神材を見つけた。ある日、仏像彫刻師が現れ、数日前に娘さんから依頼され、天上聖母像を彫るように頼まれたことを本宮の管理人に話した。管理人は驚き、その彫刻師に娘さんの姿と経緯を聞き、そして天上聖母の前で籤を引いてみたところ、当たったと言った。
そこで、管理者は聖母の指示に従い、その神材を彫って鎮殿大媽の像を造りました【現在、寺に鎮座している】。同時に、石で作られた香炉【現在も寺に存在している】も作りました。これは道光八年、戊子年【西暦1828年】に作られました。この田舎では、聖母の香煙が立ち込め、各庄社は信徒たちに聖母の加護を求めて繁栄しました。そのため、他の姓氏である王、吳、周氏もこの庄に移住し、庄社はますます繁栄しました。
この地域では、草廟が古くなったので修繕を繰り返していました。しかし、草廟の後ろには洪氏の祖先の墓地があり、寺の地脈と繋がっていました。そのため、寺の屋根を修繕すると、洪氏の祖先の墓地が崩れ、墓地を修繕すると草廟の屋根が崩れてしまいました。何度もこのような現象が起こったため、庄政の人々は地理学者の鑑州先生に寺院の地理と洪家の祖墓を調査してもらうことにしました。
この地理学者によると、この寺院の地理的な位置は本当に良いが、残念ながら寺院の後ろにある洪氏の祖墓の地脈と関係があり、距離が近すぎるために相剋の可能性があるとのことです。そのため、全村の信徒たちは何度も協議を重ね、咸豊十年（西暦1860年）庚申の年に洪位翁が宮廟を移築するための基金を1,500元用意し、聖母に踏み絵を請い、建設基地を再選択し、50メートル先に木炭煉瓦造りの建物を再建することにしました。建設が完了すると、弟子たちは「英靈赫濯」という大きな木製の看板を寄贈し、神恩に感謝しました。この期間、村人の洪近其先生は進学して合格し、人々は平和に暮らし、聖母が民を守る奇跡が起こったのです。
後には多くの波乱を経験し、時局の変化は絶えなかった。日本が台湾に侵攻した後、神像をすべて焼却することを主張した。当時、地元の信者たちは心を痛めつつも反抗することができず、神殿内の神像をそれぞれ隠し持つことになった。洪炎先生は鎮殿の大媽を自宅のクローゼットに隠し、毎日香を献じ、お茶を供えた。ある日、日本人が大規模な検査を行ったとき、洪先生は発見されるのを恐れ、真夜中に大媽を洪井氏のサトウキビ畑に移動させ、木枠で覆い、稲わらで覆った。そして家族に注意するように伝えた。しかし数日後、洪井氏はサトウキビ畑で草取りをしていたところ、洪炎先生と出会った。洪井氏が引いた鋤を見て、洪炎先生は何をしているのか尋ねた。彼はサトウキビ畑を耙くことを答えた。この時、洪炎先生は心配になり、洪井氏が毎行きに行っているかどうか尋ねた。彼はもちろん毎行きに行っていると答えた。この時、洪炎先生は密かに真相を知りたいと思い、自分が大媽をサトウキビ畑に隠していることを洪井氏に話しましたが、洪井氏はまだ見つけていないと答えた。そこで、洪炎先生は一人で探査に出かけ、その行き先には耙がなかった。この時、洪炎先生は胸が踊り、家族や近所の人々にこのことを秘密に伝え、以来、信徒たちは彼を崇拝するようになった。
その後、光復当初、百廃待興の時期に、この神社は管理人を派遣して神社内の雑務を整理し、家々に保管されていた神像も村人たちによって神社に奉拝されるようになりました。同時に、村人たちは神社の両側に学堂を建設することを協議し、その結果、識字率が増加し、商業や就職を求める人々も増えていきました。商業や就職にあたっては、まず聖母を信じて相談したり、籤書を引いたりすることが一般的であり、その結果はすべて当たりました。そのため、聖母の誕生日が近づくと、外地から帰郷して感謝の気持ちを表す人々が増えました。
「民国54年の乙巳年（西暦1965年）の1月15日、当村に居住する嘉義で商業を営む洪朝宗氏が、本宮の廟宇が老朽化していること、瓦礫や破片が落ちて危険であるため、再建するべきだと発言しました。この時、当村の洪建章氏は、地元の人々や他地域からの信徒を集めて洪朝宗氏に廟を建てる提案を商談し、結果的に全員が賛成し、即座に募金を始め、元の場所で拡張することを決めました。古い寺院は、すぐに解体され、建設作業が開始され、建設チームは建築家に建設計画を依頼しました。間もなく、現地では新台湾ドル120万ドル以上の募金が集められ、他地域では振り込み方式が採用されたため、寺院内の多くの建物が外部から寄付されたため、総工費は見積もることができませんでした。本宮は、同年10月に4回目の再建が完了しました。」
民国65年、当時の主任委員洪孔雄氏は、新台湾ドル300余万元を募り、本宮の両側に鐘楼・鼓楼、会議室、香客休憩室を建設しました。
民国六十八年初春、当時の主任委員であった王渴氏は、新台湾ドル30万以上を募って、両側の鐘楼とドアを建設することを決定しました。
民国80年、この村のオーストラリア旅居の前監査委員の周哲宇氏、詹麗蓉夫妻が帰郷し、天の聖母の加護に感謝して美しい金爐を1つ建設するため、新台湾ドル200万を寄贈しました。
民國82年10月、当宮で大陸湄洲への進香が行われ、100人以上が参加し、無事に完了しました。聖母の保護が広がり、その威力が示されました。
民国85年10月、本宮の両側にある鐘楼と太鼓楼の会議室、参拝者用の休憩所などが修復工事を受け、工事費用は新台湾ドル84万元でした。
民国95年5月、新しい食堂の建設が完成し、総工費は四百十三万台湾元でした。厨房の部分は寺院の雇われ労働者によって建設され、既に使用が開始されています。
民国95年12月、本宮の東西五門改築及び新たに太歳殿が完成し、総工費は180万元でした。
民国97年5月、廟頂の改修工事が開始され、民国九十八年十二月に完成しました。総工費は四百六十万元でした。
民国100年8月において、本宮内部の彩繪を再び行いました。彩繪のデザインは洪平順氏が担当し、102年に竣工しました。総工費は1,200万台湾元です。
民国104年7月、順天宮の門である「牌楼」(かんげんもん)が再建築され、105年2月5日に完成しました。総工事費は800万元でした。
民国106年農曆9月、本宮は大陸の湄洲溯源進香を開催し、湄洲媽祖祖廟董事会から熱烈な歓待を受け、本宮に「順天佑民」と書かれた額と清代の聖旨が贈られました。
本宮は丁酉年10月に慶成三朝祈安清醮を開催し、各地の方々や信徒の皆様からの寄進に感謝し、円満に成功裏を収めました。
「天上の聖母は栄光に輝き、その香りは青史に績まり、永遠に不滅です。人々は敬意を表し、感謝の念を共有し、その恩恵に浴することができます。そこで、数言を選び、このことを記録します。」
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